高橋俊成
夜間勤務ができなくなることを理由に正職員の退職を強要したのは違法だとして、名古屋市立大学病院(瑞穂区)の看護師の女性(45)が9日、大学を相手取り、220万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。
訴状によると、女性は2022年8月、夫の単身赴任に伴い、夜間に子どもを世話する必要が生じた。このため、夜勤の免除を上司に求めたところ、「家庭の都合で夜勤ができない、は認められない」などと言われ、常勤の正職員を退職してパートになるよう強要されたという。
女性は正職員の退職届の提出を繰り返し催促され、適応障害になり、22年10月から休職中。記者会見で女性は「夜勤ができるかできないかの一点で雇用形態が変わるのはあまりに理不尽。多様性を無視した働き方の強要は信じられない」と話した。
病院の担当者は取材に「訴状が届いていないのでコメントは差し控える」としている。(高橋俊成)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル